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blog引っ越しました。 [番外編]

blog引っ越しました。

はてなblog 五十にしてボカロを知る!

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しばらくこちらの以前の投稿はこのまま保持します。

宜しくお願いします。

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#250 番外編~恒例のJPOP/洋楽POPS 2017年年間Selection [番外編]

学生のころから続けてきた年間Selection。
今年はちょっと早めに発表。
このあとMIX作業に集中したいんでね。

というわけで、
2017年のJPOP/洋楽POPS Selectionをホームページにアップしました!
↓ココ
MUSIC TIME MACHINE PROJECT

このトップページの左にある「タイムマシン入り口」の
JPOP/洋楽POPSそれぞれの年代のリンクに過去の分も登録してますので是非見てみてください。

今年の分の直リンク
↓ココ
JPOP 2017
洋楽POPS 2017

※左端の数字は順位ではなく、タダのTrack番号です。単にヒット順に並べただけ。


【今年のJPOPは】

今年は作り方を大きく変えた。
去年まではオリコンの週間シングルCDチャートの上位20位にランクした曲からセレクトしてたけど、
今年は Billboard Japan のチャートと、iTunesダウンロードチャートに切り替え。

その影響かどうかわからないけど、アイドル曲が皆無に。
まぁ。もう飽きたよ、いいよって感じ。
聴いててもアレンジ、MIXの参考にもならなくて聴く気にならなくなってきた。

変わって、15曲中10曲がアニメ関係
実は、アニメもマンガも見ないんだけど、音楽はすごく好き。
レベル高いし、日本独特の雰囲気がある。ガラパゴスかもしれないけどw
この希少価値は保って欲しい。
きっと、本当は作品を知って聴いた方がもっと感動するんだろうな。
まあ、老後の楽しみ に取っておくw
このアニソン隆盛の状態はしばらく続くんじゃないかな。
で、今年の一押しは...

やっぱ"gravityWall"かな。

ちょっと今はEDMを目指してるから方向性ちがうけど、こういうカッコいい女性Vocal曲作ってみたいな。 (多分ムリwww)


【今年の洋楽POPSは】

こちらも若干作り方が変わった。
全米、全英のチャートは変わらないんだけど、日本のみの洋楽ヒットの指標に使ってきた、FM民放ラジオのPops Best 10がなんと今年の3月で終了!
これは大ショックだった。
仕方ないんで、JPOPの指標に使い始めたiTunesダウンロードチャートの上位に入った洋楽曲を取り込む形にした。

内容的には去年に引き続いてEDM系の曲が大半を占める状況。
ひところは洋楽がつまらなくなった、と嘆いていたが、ちょうど今、アレンジでEDM系目指していることもあって、
JPOPより洋楽POPS主体で聴いている感じだ。
とくにイギリスのヒット曲が大半を占めている。
昔からそうだったが、改めて自分はイギリスの音が好きなんだな、と再認識。
「おお、コレだよコレ!」っていう感じの音があふれている。非常にエキサイティングだ。

いずれもレベルの高い名曲が多い中で1曲を挙げるとすると...

文句なく "Scared To Be Lonely" だよ。やっぱ。

いや、この曲、ただ好き、というレベルではない。
超久々に鳥肌が立つくらいの感動を覚えたのだ。
というより、音楽に対する考え方が一変したキッカケになった、というレベルだゎ。

何がって、このイントロと間奏のシンセの音!
不安定に絞り出すようなこの加工具合が、まさに
コンピューターミュージックで到達した新しいサビの境地
だと思う。
しかもバラード調でスローテンポな曲をコンピューターアレンジし、
音数は少ないのにこんなに重厚
な感じが出せるとは。

「音楽が機械化されて味もサビも無くなっていく」

なんて嘆いている人も多いようだけど、この曲は
そんな批判に対してたたきつけられた回答だと思う。
まさにこの曲のタイトルどおりの不安定なサビの感情を見事に表現したものだ。

Dua LipaさんのVocalが感情的でありながらサラっとしていてカッコよく、このアレンジと一心同体になってる感じもいい。

この曲を聴きながら遊歩道をウォーキングしてると、涙がこらえられなくなってヤバかった ことが何度もあった。

いや、ほんと、最新の音楽を聴き続けてよかった とつくづく思う。
自分もこんな感じでテクノロジーを使って今までにない感情表現をしていくところを目指したい!
と明確な目標ができ、モチベーションが上がってきた。


あ、ふと思い出したんだが、この感覚、1980年に、Buggles「ラジオスターの悲劇」を最初に聴いたときの感覚に似ている気がする。
当時高校生だったオレはコンピューターミュージックでこんなサビ感覚が出せるとは、といたく感動したものだった。
その原体験があったからなんだろうな。

まさに厨二病の夢再び!

導火線に火がついてしまったぞ!
もう止められないからな!

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#233 (番外編)2016年のJPOP/洋楽POPS Selection作ってみた [番外編]

依然としてな終らないDTM修業...
ま、ゆっくりですが納得いくまでやらてもらいます。
ということで、それは置いておいて...

恒例になっている
今年のJPOP/洋楽POPS Selectionをホームページにアップしました!
MUSIC TIME MACHINE PROJECT

今年は、それぞれの曲のYouTubeへのLinkも貼っています。

このトップページの左にある「タイムマシン入り口」の
JPOP/洋楽POPSそれぞれの年代のリンクに過去の分も登録してますので是非見てみてください。

今年の分の直リンクは
↓ココ
JPOP2016
洋楽POPS


【今年のJPOPは】
昨年に続き、アニソン優勢+若干アイドルが入る形だけど、大きく変わったのはロック系があまりセレクトされなかったこと。
これはいい曲が出なかった、というより、
ボクの意識がロックからEDMの方向に行っている
ためじゃないかな。
なんかピンと来なくなってきた。
よっぽど洗練されてる感じじゃないと、いいとは思わなくなってきた。
そんな中で今年の1曲を挙げるとすると...

やっぱ「前前前世」かな。
ボクは実はまだ映画は見てないんだけど、曲だけでもすごくいい感じ。
DVD出たら借りて見るつもり。

ま、でも全体的にはあまりレベルは高くなかったような気がする。


【今年の洋楽POPSは】
今年の選曲はめっきりEDM寄りに変わってしまったwww
チャートの上位の曲も、
レゲエっぽいリズムをデジタルで味付けしたような曲ばかり。
でもクオリティが高い曲が一気に出てきた感じでマンネリ感はまだない。
しかし、とくに 女性Vocalがみんな似通った声 なんだよな。
日本でヒットしている曲よりハリがあってしっかりしてて聴きごたえがあるけど、ちょっと可愛さが足りない 感じも。
来年は飽きてくるかも。

そんな中で1曲を挙げるとすると...

やっぱ Alan Walkerの"Faded" だな。

この曲のアレンジにはホントに影響を受けた。
今年8月にアップしたボカロオリジナル曲「月ハ、遠ク、見テル」が出せる形にまとまったのはこの曲にインスパイアされたところが大きい。
アレンジの仕上げはドッシーさんにお願いしたんだけど、依頼する時点でかなりイメージができていて、細かくお願いすることができた。

ボクの音楽性、方向性に大きなインパクトを与えた
ことは間違いない。


で、上の文を見てピンときたかもしれないけど、今DTM修業を経てその次の新しい方向性は、EDM、とくに洋楽の軽いEDMの方向 に向いています。
今の状況だと春先になってしまうかもしれないけど、
新しい音をまとめるんで、皆さまお楽しみに。

それではよいお年を...


あ、もうこれを皆さんが読んでいる時点ではもう新年になってますね。
開けましておめでとうございます!
今年もよろしくです!

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#205 番外編 JPOP/洋楽POPS 2015 Selection 発表 [番外編]

今日は大みそかということで、年末恒例の年間Selectionを発表する。
JPOPを15曲、洋楽POPSを20曲セレクトし、音源を入手して音楽Playerに入れる、という作業を毎年ずっと続けてきた。
かなりさかのぼって作って、曲目リストは下↓のホームページにまとめてるんで見てね。

MUSIC TIME MACHINE PROJECT


< 2015年JPOP Selection 15曲のListはここです >

(左の数字は順位ではなくて、単にヒット順を示しています)

個人的なセレクションだから、世間一般のヒット状況とは全然違ってる。
まず、アイドル系は完全に消えた。
ハッキリ言って、もう飽きたし。
産業として成功していることはすごいことだけど、音楽的に参考になるものはない。
アイドル好きでない限り聴かなくてもなんら困らない気がする。

そのかわり、セレクションの半分くらいをアニソンが占めるようになった。
これは、2013年にボカロP活動を始めてから顕著になってきた。
ただのアニオタか、と思われるかもしれないが、さにあらず。
オレはアニメはほとんど見てない。
オリコンの上位20位に入った曲を基本的にYouTubeで聴いて気に入ったものをセレクトしたら結果的にこうなった。

やっぱり、最近のアニソンは音楽的にレベルが上がってきてると思う。
海色」なんて、女性Vocalロックの名曲と言えると思う。

あと、アニソンと言えば、女性Vocalの印象が強かったんだけど、今年は男性Vocalのアニソンにもすばらしかった。
Just Fly Away」や「Zero」あたりはアレンジカッコいいんで、自分の曲のアレンジにも参考になった。


で、この中で一曲超オススメを選ぶとしたら...
完全に一つ選ぶのはちょっと難しいんで、目的別に。

まず、Musicianをめざす者の目線からだと、何と言っても「アンピリーバーズ」だったかなと。
歌詞もVocalもアレンジもサウンドもすべてカッコよく、「心の叫び型」のパワーあふれる楽曲だ。
残念なのはちょっとPVがイマイチかな...。普通に作ってくれた方がよかったかもwww

それから、同年代の人に推薦したいのは、「トリセツ」かな。
とっても微笑ましいラブソング。こんな感じで甘えられたら何でも言うこときいちゃいそう。
歌詞もよくできてるけど、西野カナさんの歌い方、昔に比べてサラっと歌うようになって、オジさんにも聴きやすくなった感じ。

最後に、自分自身としてどうか、というと、「Music Magic」がダントツで一番!
ちょうどボカロP活動もだんだん頭打ちになって、どうしようかな、と思ったときに聴いたんで、共感しまくって涙ポロポロ出てしまった。
あまり再生数伸びないんで、めげそうになったときにこの曲を聴いて励まされたわ。
Woodstockとか、We Are The Worldとか、オジサンがグっとくる単語も出てくるし。

いやー、「JPOPは死んだ」と言われてますが、人の心を動かすことができる曲は毎年コンスタントに出てる。
一時はJPOPなんて聴くのはやめようか、とも思ったが聴き続けてよかったと思う今日このごろ。


< 2015年洋楽POPS Selection 20曲のListはここです >

洋楽はどうなんですかねぇ。
2010年ごろから来てたMaroon 5や、Carly Rae Jepsenあたりももうピーク過ぎた感じで次は何、というのがわからない1年だった。
いや、もしかしたら次は無いのかもしれない。

今年Hitした、"Uptown Funk" や、"Can’t Feel My Face" あたりは、'80年代のディスコって感じの曲だし、
イギリスでHitした、"Outlines" 、"King" 、"Lay It All On Me" あたりは、'90年代エレクトロポップの王道。
その他、日本の洋楽チャートでは、本国ではそれほどヒットしてない大御所の復活曲"I'll Be There" 、"We've Got Love" が話題になったりと、
なんか回顧趣味って感じ。まあ、ボクもオヤジだからそういう方が聴きやすいんだけど。

やっぱ、ネットのアーカイブから検索してダウンロードして音楽を聴くようになったことで、みんな昔の名曲ばかり聴くようになっちゃったんだろう。
新人が育ちにくく、新しい音楽が生まれにくい環境になってきたんだろう。
なんか先行き不安だよな。

しかし、そんな中で異質な感じだったのが、"Turn The Music Louder"。
民族音楽とデジタルビートとの融合って感じで、ものすごい新しさとパワーを感じた。PVもすごくカッコいい。
この女性Vocal Katy B さんもすごいカッコいいし。
イギリスのみのヒットで、日米ではヒットしていないけど、先進的な音楽はいつもイギリスから生まれて来ているし、この方向に盛り上がるといいなあ、と個人的に期待。


JPOPも洋楽もチェックは続けていくぞー。
大みそかのこんな時間になにやってんだ、って感じだけど、これは音楽活動中断している間もずっと続けてきたこと。
ボカロP引退してもこれだけはやめないと思う。もう意地になってきたwww

さて、実はこのSelection、ボカロ版も作っています。ちょっと年内間に合わなかった。
年明けに作って公開するんでお楽しみに。

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#201 いろいろアンケートしてみた結果(番外編) [番外編]

Twitterでアンケート取れるようになったんで、気になってたこといくつかをみなさんに聞いてみた。

アンケート1: 「P名はだれがつけた?」

結果 (392票!)
自分でつけた --- 47%
他人につけてもらった --- 53%


昔、「P名を自分でつけるなんて邪道」
なんて言われたことがあったから、他人につけてもらった人が圧倒的に多いと思ってたら、意外や意外!
結果はほぼ半々。
なんだよ、全然邪道でもなんでもないじゃんかよ!

そもそも、自分の活動のポリシーを表現する作家名を自分でつけたらいけない、なんて、人権侵害だろ!
もちろん、尊敬する師匠につけてもらったり、つけてもらった名前が自分のポリシーに合っているものなら、それを受け入れるのは全然問題ないと思う。
でも、自分で名乗るのを認めない、というのはおかしいと思う。
この結果にはとても納得。
安心したわ。


アンケート2: 「詞と曲、どっちを先に作る?」

結果 (73票)
歌詞が先 --- 40%
曲が先 --- 60%


これまたさらに意外!
一般的にプロの世界では90%が曲先と言われてるけど、やっぱボカロは歌詞重視なんだな、
ってことがよくわかった。
まあ、オレは20年も音楽活動やってなくて、今は新曲ができないからだになってしまった。
だから、20~30年前に作った曲に歌詞を付け直してボカロで復活させる活動をしてるわけなんで、曲先しかありえないんだが、歌詞には手を抜けられないな、と改めて思った。


アンケート3(おまけ): 「ボクのボカロ曲で好きなのはどれですか?」

結果 (9票)

キミガ、ウスク、キエテク --- 22%
孤独なPainter --- 22%
カーニバラス・インパルス --- 22%
GUMIっぱなしでChu --- 34%

まあ投票数少ないんだけど、再生数の多かった「GUMIっぱなしでChu」が順当に得票した。
けど、結構票が割れたんでビックリ。
好みが分かれる、ってことは全部そこそこいい曲ということと思っておこう。
(実は逆かもしれんがwww)

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#177 ボカロが産業として回っていくには [番外編]

【宣伝】新曲「GUMIっぱなしでChu」6/23 アップしますんでよろしく! 
【告知】P名また変更しました! 新P名= 20.5世紀P ってことでお見知りおきを


以前、ボカロ衰退論の話の中で、この問題に触れたんだけど結論が出なかった。
その後いろいろ考えた結果、オレとしての答えがまとまったんで長々と書きました。
お付き合いいただけると幸いです。

【何が衰退か、何が問題か】
前回、「ボカロを使う人も聴く人も増えてるんだから衰退じゃない」と言い切ったけど、ちょっとちがうんじゃないかと思ってきた。
実は、「ボカロで儲からない、ということになったら、スポンサーが去っていく」
ってことなんじゃないかと。
おカネがまわらないと有能なクリエーターが食べていくことができず、レベル的にも衰退する。

しかもその状況が進行しているような気がする。
それを感じたのは今年のニコニコ超会議。なんかボカロ関係のイベントが去年より減ったな、と実感した。
Vocalotracksの今年のGUMI誕イベントも地味な感じだし。
YAMAHAの剣持さんが移動してしまったのもこの流れか?と勘ぐってしまう。

初音ミクが発売されて今年で8年。この間に多くの素晴らしい曲、クリエーターが登場したけど、結局CD販売の衰退を補い、ひっくり返すほどの力にはなっていない、と思う。
おカネ、という点では握手券のモデルに勝てていない、ということなんじゃないか。

【なぜそうなった】
「誰がおカネを払ってくれるのか」という観点でビジネスモデルの設計が行われていないから。
これに尽きると思う。
同人作家が自由に作品を作って無料のコミュニティに発表するという形。
発表する側からは非常に使いやすいしくみなのだが、いい作品、自分の好みの作品を快適に視聴したい、という人にとっては非常に使いにくいものだ。
クオリティの高いものも低いものもまぜこぜで、その中から自分の好きなものを見つけるのには時間と労力がかかるし、プレミアムにしても動画が止まったりする。
スタートアップとしてはよかったが、結局「ヒマはあるけどおカネがない」学生層が視聴者の中心になってしまって詰んだってことだろう。
成り行きに任せたことで、プッシュ型でおカネを払ってくれそうな視聴者にリーチする仕組みができていないってことなんだと思う。

【ターゲッティングとリーチ方法】
まず、ターゲッティング。「誰がボカロにおカネを払うのか」を見定めてみよう。
これは、90年代初頭の日本のレコード業界の変革を思い起こせばおのずと答えは出る。

当時、貸レコード業の台頭で、レコード業界は相当の危機感を持っていた。
TVやラジオのベスト10番組でハイローテーションで回して視聴者を洗脳する、というモデルだったが、そこで洗脳されるのはティーンエイジャー。
レンタルでカセットに落として終わり、ということになって刈り取れなくなってしまったのだ。

そこで、レコードがCDに切り替わるに際して、入念にマーケティングが行われ、
「誰がレコード、CDにおカネを払っているのか」
を調べたところ、結論は、

20代、30代の独身の男女

ということだった。
そりゃそうだろう。社会人になって自分で給料をもらって、しかも独身だから可処分所得も多い。
これは今も同じじゃないかと思う。

そこで、当時その人たちにリーチするにはどうするかを徹底的に調べた結果、この層の人たちは
1) トレンディドラマをよく見ている
2) カラオケによく行く
ということが判明。
なので、ドラマのテーマソングとしてタイアップし、カラオケをカップリングに入れ、ということをしていったたところ、ミリオンがどんどん出だしたのだ。
「ラブストーリーは突然に」「SAY YES」「君がいるだけで」「悲しみは雪のように」なんかはこの潮流に乗って国民的なヒットになって行った。
見事にレコード業界は再生に成功したのだった。

で、じゃあ、現在この層の人たちにボカロをリーチするにはどうすればいいだろう。
ボクが思いついたのはコレ

1. 深夜アニメのテーマソングにボカロを使ってもらう!
2. ボカロ版イカ天!
3. サブスクリプション型音楽配信サービスで、ボカロのランキング番組、新作紹介番組を配信

1がプッシュ型、3がプル型、2はその中間といったところ。
でも流れはこれでできるかもしれないけど、
「20代、30代の人たちに強引にプッシュするだけでボカロを気に入ってもらえるのか」
という疑問が残る。これが成り立たないとすべては絵に描いたモチ。

【実現のための課題、時期】
まず、アイドルオタク、ジャニーズオタクの人たちはこの層だろう。
そういう意味で、握手券ビジネスはゆるぎない基盤の上に成り立っているといえる。
ただ、この層のすべての人がアイドル好きというわけではない。

前になんかの本で、10代半ばによく聴いた音楽が、その人のその後の音楽の好みを決定づける
と書いてあったのを読んだ。確かにそうだと思う。

今30歳前後の人が10代半ばっていうとちょうど2000年前後。
このころはボーカル中心のアーティストが売れていた時代だ。
宇多田ヒカル、倉木麻衣、小柳ユキ、浜崎あゆみ、平井 堅、Glay、福山雅治

この辺を聴いていた人たちがボカロを好んで聴くようになるかということだ。
ボーカルよりリズムや楽曲のメッセージを重視する人でないとボカロは受け入れられにくいと思う。

一方、逆転の発想でいくと、ボカロの全盛期 2010年--12年に10代半ばだった人たちが社会人になっていくと、ボカロにカネを払うようになる、ということだ。
ちなみに、2011年に15歳だった人が大学を卒業するのは2018年。

ということは、あと3年はボカロは鳴かず飛ばずだが、オリンピックのころから次第におカネが落ちるようになる可能性がある、ということでもある。

是非オリンピックでボカロタイアップができるといいんだけど。
ボカロメーカーの人たちにはロビー活動是非頑張ってほしい。

しかし、そもそもオリンピックまで持たないんじゃないか?
今すぐできる方策が何か必要だろう。

【ボカロの強みを押す】
そこで、もっとボカロとして強みが出せないのか考えてみたのがコレ。


ボカロを音楽としてでなく、PVとして売るようにする

っていうのはどうだろう。

ボカロを音楽として他の音楽と比較、勝負する形だと、強みを生かせてないと思う。
どうしてもボーカルの表現力は弱いわけだから。

一方ボカロ曲のすばらしいところは、音楽、歌詞、PVが一体になってメッセージを表現しているところ。
この強みをもっと前面に出すべきじゃないか。

しかし、「動画をサブスクリプションサービスで視聴する」ってニコニコ動画でタダで見ているのと何ら変わらない。コレをどうやっておカネにしていくか、だ。
ここが今回のオレの思いつきレベルでは弱いところ。

【付加価値は何か。何に対しておカネを払ってもらうのか】

1つ考えたのは、

気に入ったものをダウンロード購入すると、イラストをスマホの待ち受けに使ったり、動画を着うたとして使える

ってすることぐらい。
あとは、ニコ動のプレミアムよりさらに帯域保証をして止まらないようにする、ってことかな。

プロ級の人たちがニコ動にアップしないで、有料のサブスクリプションサービスにだけ登録する

っていう流れになってくるといいんだけど。それだけのモチベーションになっていくかどうか。
ニコ動にはショートバージョンだったり、歌詞のみの静止画だったりで、有料サービスだと動画になるとか。

今思いつくのはそんなところ。うーん、ちょっとまだ詰めが甘いかな。

この辺の詰めの部分、いっしょに実現可能なアイディアを考えられたら、一儲けできますよ。
だれかいっしょにやりません?

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#92 番外編-人間の歌よりボカロ曲が好きな理由を晒す [番外編]

2作目の制作はかなり遅れまくりで、みなさんに報告すらできない状態。ゴメンなさい。
間をもたせようと、今日は番外編。
ちょっと前にTwitterでつぶやいたヤツを、まとめて整理しておく。

【人間の歌よりボカロ曲が好きな理由を晒す】
< キャラクタとして >
キャラがかわいい
人間じゃないのに一生懸命けなげに歌っている感じがして応援したくなる
彼女や彼氏ができるとか、結婚するとか絶対ない。裏切らない
「カッコいいこと歌ってるけど実は裏で何してるかわからないよな」とかいうことは絶対ない。歌うためだけに存在している
声が変わらない (歳をとらない)

< ボーカルとして >
純粋に声がカワイイ。
泥臭くない。クールに歌う。
裏声でもはずさない。
早口でも、息継ぎなしでもさらっと歌う。
感情をおさえて感情的な歌を歌ってる感じが、よけいに響く。

< 音楽として >
いい曲がたくさんある。
楽曲のレベルが高いものが多い。(少なくともオリコンチャート上位曲より)
ボカロ曲独特のリズム、ノリ(ボカロック曲)
プロ歌手の曲がダメになっただけ。
中毒性

< メディアとして >
ニコ動でタダで視聴できる。
アニメ風の動画やイラストのPVがついている。
PVに歌詞が出てるので、ぐっと胸に来る感じ。共感しやすい。
ニコ動でコメントし合って盛り上がる。
クライアントやレコード会社の意向に関係なく出せるから自由な発想の曲が出てくる。
商業主義ではなくて作品主義。
人間の歌手はオレの曲歌ってくれない...。


オレは最初、ボーカルとしてボカロそのものが好きだったわけじゃなくて、自分の曲を文句言わずに歌ってくれるから、ということで注目したのが始まりだった。
しかし、いろんな曲を聴いているうちに、ボカロの歌い方そのものに魅力を感じるようになってきた。
むしろ人間の歌手の歌い方がドロ臭く感じてしまう。
いい曲も出なくなったし。
今では、普段聴く音楽の90%はボカロ曲になっている。

みなさんはいかが?

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ニコニコ動画(デビュー曲): http://www.nicovideo.jp/watch/sm21364829

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